ひぐらしのなく頃に業 祟騙し編考察
注意:「ひぐらしのなく頃に」を全て理解していない人にとっては、ネタバレ要素が多数含まれています。
ひぐらしのなく頃に業で起こった事件は以下の2つ。
ではまずは圭一が頭を殴られた所から考察していきます。
- ひぐらしのなく頃に業 祟騙し編考察
- 圭一の頭を殴ったのは何?
- 紗都子が叔父に連れ去られた事について
- 何故大石は紗都子に事情聴取しようとしたか?
- 祟騙し編4冒頭のシーンについて
- 綿流し実行委員会での出来事
- そして児相への陳情は最高潮に
- 綿流しの夜に何があったのか
- 祟騙し編考察まとめ
圭一の頭を殴ったのは何?
映像をスローで見た限りでは、バットのような長物である。
仮にバットだとして、そのバットのデザインは・・・
「先端だけ色の濃いバット」のように見える。
その後鉄平が持っている物とは別物である。
鉄平が持っているものは、悟史のバットと同じデザイン。
つまり、学校のロッカーに置いてあるもの。
圭一の頭を殴った長物は、今までどこで出ていたか
それは圭一の夢の中。
夢の中で、圭一が鉄平を殴った時のバットのデザインと似ている。(祟殺し編のシーン)
◆祟騙し編2の冒頭より
また、紗都子が野球の時に降っていた物と似ている。(祟騙し編1)
ちなみに、実際祟殺し編で使われていたのは悟史のバットなので、圭一の頭を殴ったものとは別のデザイン。
つまり、圭一の頭を殴った長物と鉄平が持っているバットは別だから、鉄平の姿は幻覚と言う可能性がある。
圭一は雛見沢症候群だった
圭一は紗都子に虐待があるものだと思い込んでいた。
雛見沢症候群L4になると、1度思い込むと修正出来なくなる。
幻視や幻聴、誤認などがあって回復が困難で、下手な刺激でL5になる。
のちの病院での熊ちゃんからの聴取で「何も覚えていない」と言っているので、一時的に記憶を失くす程の理性が無くなっていると判断してもいい。
つまり、圭一が見た鉄平の姿、紗都子の「叔父様!?」は事実とは異なる可能性がある。
紗都子が叔父に連れ去られた事について
神社でBBQをした後に、紗都子が買い物だと言って抜けた時に見つかってしまい、日が暮れた後に梨花の居る家に戻り、荷物を持って行った。
と梨花の証言がある。
当初は紗都子が村八分にされていて、村ではまともに買い物が出来ないので変だ・・・と思っていたが、恐らくセブンスマートに限っては買い物出来るのだと考えられる。
祟騙し編1の6/10放課後に紗都子と圭一でセブンスマートに行っている。セブンスマートでも露骨な態度を取っていたらさすがに圭一でも気付くはず。
なので、紗都子はセブンスマートへ買い物へ行っていた、と考えられる。
その時に叔父に見つかってしまい、連れて行かれた。
登校は翌日の昼
祟騙し編では祟殺し編よりも短い日時で登校してきた。
紗都子いわく「ちょっと叔父さんにお使いを頼まれただけ」
放課後も紗都子はスグに帰宅しようとする。
「色々としなければいけない事があるので・・・」と。
この事から、圭一は虐待が行われていると思っていた。
確かに状況と紗都子のセリフからは、虐待だと思っても仕方が無いけど、アザとか実際に家で何が起こっているかは見ていないので、断定出来ない。
なので、本当に紗都子は叔父のために何かしらの用事をしていただけかもしれない。
何故紗都子があんなにも意気消沈していたのか
紗都子にとっては唯一の肉親ではある。
確かに以前はツラい思いをさせられたかもしれないが、鉄平が雛見沢症候群もしくは重大な病気だとしたら?
◆鉄平の頓服薬
ただの病気なら入江診療所に行く事もあり得るが、入江が陳情に参加しているので診療所に行ったとは考えにくい。
つまり、病気系なら雛見沢症候群の可能性があるかも?
実は強がってるように見せかけて、内心では恐怖を感じているのかもしれない。
ましてや興宮の部屋から追い出されて雛見沢にしか場所が無くて帰ってきた。
雛見沢だと兄や相方の事件の事もあって、恐ろしくて外にも出れない。
そう考えたら、あれこれ合点がいく。
- 紗都子の体に痣が無い事
- 紗都子の心情
- 「どうしようもありませんわ」と言った真意
紗都子が休んだのは本当に風邪か?
本当に風邪だったのかもしれない。
もしくは家に居ない理由を明かしたくないのか、ウソを吐いた。
個人的にはただの風邪だと考える。
6/14に丸1日休んで、教師は家庭訪問に来る。児相から電話が来る。
こうなってしまっては、1度無理にでも顔を出した方が良いと考えて6/15に登校。
体調不良やストレスが重なって、嘔吐や軽いパニックを起こした。
結局翌日の6/16も休んでいる。
なので、本当に風邪だったのではないか?と考えた。
梨花の表情は何を意味しているのか
紗都子が教室の隅で騒いでいる時、梨花の表情は真顔だった。祟騙し編2
しかし、祟騙し編3では耳を塞いでいる?
レナが紗都子に近付いて「何も出来なかった私たちを許して」と言った時は、梨花も悔しそうな表情をしている。
梨花の表情から、諦めや悔しさが読み取れる。
ちなみに、昨日6/14の時点で黒梨花が居るので既に梨花の巻き戻りは起こっている。
昨日の黒梨花のセリフからしても、梨花も叔父は紗都子に虐待していると思っている。
何故大石は紗都子に事情聴取しようとしたか?
入江の口ぶりからは、2年目のオヤシロ様の祟りについて聞きたかった・・・という感じだけど、間宮リナの件で少し話を聞きたかったかもしれない。
大石からの「こういう土地では敵を作らない方が良いですよ」は圭一に対する警告だったのかな?
大石は基本的にオヤシロ様の祟りを園崎家の陰謀だと疑っている所があるので、暗に気を付けろと伝えたかったのか・・・
それにしても意地悪な伝え方ですね。(笑)
警察は鉄平をマークしていた?
あとでも関係してくる話だが、警察は間宮リナの件で鉄平の動向をある程度把握していたのかもしれない。
だからこそ大石は
「前原さんにちょいと花を持たせようと思ってます。前原さんは、自分が正しい事をしていると疑いもしないでしょうねぇ。花を持たせるのも、茶番に付き合うのも今だけです」
と言ったのだと考えられる。
つまり、虐待の事実が無い・・・という事。
入江も含め、大石の事をオヤシロ様の使いとか言ってるけど、たまたまターゲットが悪いだけで、あとは大石の事件に対する執着心が「オヤシロ様の使い」と言われる原因なんだと考えられる。
祟騙し編4冒頭のシーンについて
村人のウワサでは、鉄平がお地蔵様を蹴り倒し、鳥居に小便を引っかけた。
オヤシロ様に対する恨み?か何かでやったのか、それとも村人の見間違いなのかは分からない。
しかし状況からして、鉄平以外の人間がするとは考えづらい。
日時的には6/17の出来事?
6/16(祟騙し編3)では再び児相から北条家に電話が入っている。
この事から鉄平がイライラしてやった・・・と考えても不思議ではない。
鉄平は強い信仰心は無いし、むしろ兄や相方を失った原因と言われているから、動機が一応ある。
なので、鉄平が行った・・・と考えられる。
綿流し実行委員会での出来事
魅音がレナに対して「礼奈」と言った・・・というのはただのミスだと考えられる。
- 祟騙し編1で圭一が「レナ」と言っている
- その時、本人も魅音も「レナ」と言っている
なので、ただのミス。
なぜ大石がその場に居たのか
ただ、実行委員会だから警察として参加していたとも考えられる。
圭一たちの動向に気付き、村の暗部に切り込むのではないかと考え、行く末を見たい。とも考えられる。
原作を見たら分かるが、大石の人情は厚い。
圭一の口先で町会は折れる
見事な口先で町会の連中にあった北条家に対するわだかまりを取っ払った。
また、支援させる事を了承させた。
しかし、問題は園崎家。
圭一の立ち振る舞いに惚れ込んでOKを出した。ここは皆殺し編と変わってない。
レナがおりょうは「怒ってなかったよ」と言ってなかった事も含めて、本当は「礼奈」なんじゃないかって考察もあるけど、個人的には考えすぎ。
そして児相への陳情は最高潮に
児相の前には大勢の人間が集まり、最終的には園崎の県議会議員や弁護士までも駆けつけ、おりょう本人が興宮市長に会いに行き、対応してくれるよう頼みこんだ。
これだけ大事になっている。
大石の解散指示について
警察として上からの指示に形だけ従ったものだと思われる。
児相から警察に連絡が入り、解散させるよう言った。
そして上から現場への指示が入り、大石が動いた。
圭一たちに解散させるよう言った後の、熊ちゃんと大石のセリフ
「良く課長相手にスラスラ嘘を言えますよね。トップとの話なんて全然ついてないじゃないですか」
「さぁて、どの舌が嘘を吐いたやら」
「暴動に発展する可能性もありますし・・・増援を頼んで、鎮圧した方がよろしいんじゃないですか?」
「クマちゃん。そう、イジワルしなさんな。仲間を助けようとして、これだけの人数を集めたんですよ。大したもんじゃないですか。町会を動かしたって事は、園崎おりょうに認められたって事だ。そうそう出来る事じゃありません」
「大石さん。やっぱり手加減してましたね。普段はもっと強引なのに。話し合いなんて生ぬるい事を始めるから、驚きました」
「今だけは前原さんにちょいと花を持たせようと思ってます。前原さんは、自分が正しい事をしていると疑いもしないでしょうねぇ。花を持たせるのも、茶番に付き合うのも今だけです。おっと、おいでなすった。行きますよ、クマちゃん」
- 大石は北条家で何が起こっているか知っている
- 圭一の行動に感銘して、今は圭一を立てようとしている
この事がうかがえる。
大石は園崎家にはどうやっても抗えないと分かっていながら、わざわざ県議と弁護士が来てから再度動いた。
そうでもしないと、大石は上の人に説明する時の口実が出来ない。
市長から所長への電話
園崎おりょうが市長と会い、対応するようお願いした。
そして市長の指示により、今日の事は直接報告するように・・・との事も。
つまり、のちに園崎家に報告が行く可能性も十分あるという事。
もちろん別ルートで知る事も可能だろう。
大石が原山さんを連れて行く
「北条家へ行くなら、我々が送りますよ。私も児童相談所の人に北条家の現状を知ってもらいたいんですよ。それには、見ていただくのが1番です」
大石が茶番だと言っていた事が、原山係長も後に知る事になるでしょう。
そして所長へ連絡→市長が知る→園崎家も知ってしまう
虐待が無いという事実を・・・
紗都子の話はウソだったのか?
警察が踏み込んだ日の夜、紗都子から圭一に電話があった。
「わたくしはずっと耐える事が強さだと思っていましたわ。口をつぐむ事がにーにーから教えてもらった強さなのだと。でも気付きましたの。圭一さんたちが気付かせてくださったのよ。にーにーが何を期待して、何を残してくれたのかを。だから、玄関のチャイムが鳴った時、おじさまに肩を掴まれながら奥歯が震えて足がすくんでも勇気を出して言いましたの。私を助けて。わたくし、やる時はちゃーんとやるのですのよ。逆上して、暴力しようとしたオジサマを大石さんが取り押さえて、警察署へ連行していきましたわ。ですから、もう安心ですのよ。おじさまがこの家に戻って来ることはありません事よ。(これで終わったんだな)そうですわ。あとは明日の綿流しを全力で楽しむだけですのよ。もちろん圭一さんはわたくしと一緒に梨花の奉納演舞を見て下さるのでしょう?楽しみにしてますわ」
以上のセリフから、無かったような事をあったかのように喋る紗都子に違和感がある。
もちろんそれは「虐待が無かった」という前提からくる矛盾。
だけどこのセリフが圭一の幻聴だとしたら・・・矛盾が一気に無くなる。
この事から、圭一の幻聴だ。と考える事も出来る。
紗都子の体には全くキズが無い
まさかの紗都子シャワーシーンで、紗都子萌え歓喜!
と言いたい所だけど、キズが全くない。
紗都子だけのシーンなので、誰かの目線ではない。なので鉄平に殴られたという事実が無いって事が分かる。
もちろん傷が付かない虐待の方法もあるが、それならば紗都子の状態はヒドイものになるし、警察・大石が言った事と矛盾する。
紗都子の服装が真新しい
今まで使われた事のない服装で綿流しの祭りに出掛ける紗都子。
気合が入っているだけなのか、それとも普段着が汚れていて使えないのか・・・。
個人的には圭一の為に気合を入れた、と考えている。
綿流しの夜に何があったのか
圭一は奉納演舞中に紗都子に誘われて、2人きりで・・・
あのメスの顔と抱きつきは破壊力抜群だ!
本当に紗都子は圭一の事が気になってしまったのではないか、と考えられる。
では何故圭一があんなことになったのか。
圭一は紗都子に守られたのではないか
紗都子の勘、頭の回転はずば抜けている。
祭囃し編で最もIQ値の高い圭一よりも先に、鷹野の作戦の最大の弱点に気付く頭脳を持っている。
何らかに気付いて、圭一だけでも先に守ろうとしたのではないか。
ただ、中途半端に気絶させるくらいだと何が起こるか分からないので、強くやり過ぎてしまった。これが真相なのかもしれない。(笑)
つまり圭一が鉄平にやられそうになったのは幻覚
圭一は「紗都子は叔父に虐待されている」と思い込んで抜け出せていない。
雛見沢症候群L4の疑いあり。下手な刺激でL5に一時的になる事もありうる。
- L5でも軽度であれば元に戻る事
- L5になると一時的に記憶が残らない事
この事から、圭一は強い刺激を受けて激しい幻覚と幻聴が視えたんだと考えられる。
「圭一は1度も鉄平の顔を見ていないから、あれは鉄平だ」という意見もあるが、圭一が祟殺し編の記憶を1部分持っているので、顔を見てないから鉄平が幻覚で見えるのはおかしい。という理屈は無理があると考える。
もちろん紗都子の「叔父様!?」も幻聴ではないか、と考えられる。
なぜレナを残し、他のメンバーが死んだのか
紗都子が部活メンバーに何かを伝えに行って、実際に襲われたのではないか。
レナはたまたま逃げられたのか・・・
それとも当事者だから何とでも証言出来るのか・・・という考察もあるけど、個人的にはレナが犯行に及ぶ経緯が理解不能。
この部分の黒幕は、園崎家のヤクザが絡んでいるかもしれないって事。
虐待が無かったとすると、園崎家は恥をかいた事になる
あれだけ大事になっていて、実際には虐待が無かった・・・と発覚したら、園崎家としては恥をかいた事になる。
北条家には警察も行っているし、後で市長に報告するようにもなっていたので、園崎家にも実際どうなったかは連絡が入るだろう。
そして「実は虐待は無かったんですよ」ってなれば、園崎家としては大恥をかく事になる。
さすがに園崎家としても黙ってはいられないので、部活メンバーにケジメを付けさせようとしたのではないか・・・というのが、個人的な考察の結果。
そして、大石。
大石の行動は
レナのセリフ
「祭りのあと、古手神社の境内で・・・大石さんが・・・ってきて・・・け・・・を・・・」
ハッキリと聞こえるのは、このくらい。
多くの考察で「大石さんが言ってきて(やってきて?)拳銃を」となっている。
大石はオヤシロ様の祟りを園崎家の陰謀であると考えている節があるので、園崎家の動きを察知して、拳銃を持って部活メンバーを守ろうとした。
しかし、叶わず・・・といった所か。
熊ちゃんが大石の事を言わなかったのは、大石が無事ではないのか、辞めてしまったのかは分からない。
祟騙し編考察まとめ
- 恐らく間宮リナは死亡
- その他色々な理由で、鉄平が雛見沢に戻る
- 鉄平は雛見沢症候群の可能性あり
- 紗都子の遅刻は鉄平の介抱
- 紗都子の欠席は単純に風邪
- 紗都子の嘔吐などは風邪によるもの
- 全員が虐待されていると思い込んでる
- 大石は何が起こっているか把握していた
- 紗都子はまず圭一だけでも保護しようと考えた
- 鉄平にやられたのは圭一の幻覚、幻聴
- 部活メンバーにも知らせようとしたが、襲撃された
- 園崎家が恥をかいた事によるケジメのため
- 大石が応戦したが、レナ以外は死んでしまった
ちなみに、大石が掴んだ圭一の肩は右肩で、祟殺し編では左肩。
反転説は否定できないですね。
結論、皆が勝手に虐待はあるものだと思い込んで行動した結果、大間違いだったという事が、今回の惨劇の原因になった。
というのが個人的な祟騙し編の考察です。