ひぐらしのなく頃に業 綿騙し編 考察
注意:「ひぐらしのなく頃に」を全て理解していない人にとっては、ネタバレ要素が多数含まれています。
綿騙し編考察のポイント
まず、井戸から発見されたのが詩音だったという事。
詩音というのは、公称の詩音の事であって、鬼を入れる儀式よりも前に正式に魅音だった方の事。魅音には背中に鬼の刺青が入っているので、警察でも刺青を見て判断したと考えられる。
だから、井戸から発見されたのは、皆が詩音だと思っている方の詩音。
綿流し編では、魅音が井戸から発見されたので、この事から綿騙し編4で動き周っていたのは魅音である可能性はある。
さすがに遺体の死因や死亡時刻までは大石から語られてなかったので、「こうだ」という考察は出来ないが、魅音による犯行の可能性が高い。
綿騙し編4より
「拷問道具が使われた事がない」という魅音のセリフには、原作とは矛盾が発生する。実際に1年前には使用されているはず。
詩音が北条悟史の事を好いている事を、親戚中に打ち明けた事、その他もろもろで爪を剥がすというケジメを付けていた。
(目明し編)
コレが全く無かったとすると・・・魅音はオヤシロ様の祟りの真相に近付く事は出来ない。
ケジメがあったからこそ、魅音はお魎に詰め寄って、園崎家が関わってない事を知る。
だから魅音が、園崎家に対する不信、御三家の殺害に至ったのだろうか。
しかし、これでは詩音を殺す動機が無い。
園崎本家に入り込んだのは、山狗?紗都子?
魅音のセリフ「誰の手先で来たのやら・・・あるいは勘付いたか」
このセリフから考えられるのは、紗都子が99%
しかし、わりとすぐに圭一が牢屋を自力でぶち破り、モニタを見たら作業着の男たち。
ワンカット、モニタが拡大されていたのは、園崎本家までの道のりの途中だと、アングルから考えられる。
水車小屋を曲がった先は、園崎家の私有地。小屋から玄関までの途中になぜ、山狗が?
どの時点でアラームが鳴るように設定されているのか分からないが、セリフからして紗都子を目の当たりにしたという可能性は高い。
紗都子が山狗と一緒に乗り込んだ?
そもそも鷹野と富竹は昨夜から行方不明だ。その理由は分からない。
鷹野の計画では梨花はジョーカー、切り札である。梨花が居なくなったとなれば、鷹野の計画は動かない。
この辺りの鷹野の思惑や行動が全く描かれていないので、考察しきれないが・・・紗都子が不信感を抱き、入江に相談。入江が山狗を動かした可能性は無い・・・とは言えない。
何故警察が園崎家の近くに居た?
大石は、たまたま園崎家の近くに居た警察官が銃声を聞いた。と言っていたが、本当にたまたまなのだろうか。
銃声がした。と言う事は、この銃声は間違いなく魅音によるもの。
山狗なら静かにやる。
警察・大石はオヤシロ様の祟りを園崎家の仕業だと思っている節があるため、見張りを置いていた可能性は高い。
綿騙し編の真相は
園崎姉妹、協力説は、わりとあると考えられる。
綿騙し編2の時に、詩音が「大好きになった人からの初めてのプレゼント」が引っ掛かった。
あの時は本当に詩音なので、悟史の事を気に掛けていたのではないか?と
原作を知っている人なら、必ず引っ掛かる点だ。
しかしながら、綿騙し編4の地下拷問部屋に圭一を案内した魅音(自称)によると、少なくとも自分が生きている間に使われた事は無い。と言っているので、詩音は悟史に対して何も想って無かったというifのルートなのかもしれない。
詩音も圭一に対して思いを抱いていた。だから、姉妹で強力してオヤシロ様の祟りの全てを明らかにしようと動いていたのだろうか。
だけど井戸に詩音が遺体であった理由が、これだけでは足りない。
ここで綿騙し編4で圭一が自宅に帰宅した後の電話だ。
圭一は第一声で「詩音か?」と言ってしまった。相手は魅音のようだ。
魅音が全く返答しなかったのは、詩音に対して嫉妬があったからでは?という推察。
そこから「詩音さえ居なくなれば圭一は自分のモノだ」と考え、詩音を井戸に突き落とした?
こう考えれば、ある程度の筋は通る。
だが、紗都子と魅音が廊下で死んでいたのは、まだ説明出来ない。
- 拳銃は2人の間に落ちていた。
- 2人とも頭から血が出ていた。
しかし、廊下に落ちていた拳銃は、魅音が持って行ったものとは違う。
魅音が持って行ったのは、リボルバータイプで、落ちていたのはオートマの方。
とすると、誰が持って来た?
紗都子はもちろんあり得ない。だったら山狗。
山狗が殺したとして、拳銃を置いたままにしたのは、現場を混乱させるのが目的か?
鷹野と富竹の動き・山狗の行動
鷹野と富竹の動きに疑問が残る。
何故、綿流しのお祭りの晩に行方不明になったのか。
鬼騙し編でも2人は行方不明扱いになっている。
「鷹野・富竹が軽トラを奪って消えた」という情報は、詩音からの又聞きのみ。
警察の動きを察知する事は、確かに園崎家には出来る。
これが本当だとして、軽トラをわざわざ奪う必要性は無かったのでは?
急いでいるなら、自転車はまぁ置いといて良いが、鷹野が車を置いていく理由が無い。鷹野の車は乗用車で、軽トラよりは馬力がある。
すると、詩音は嘘を吐いた事になる。何故、そんなウソを吐く必要があった?
綿流しのお祭りの夜の、2人の行動、詩音からの電話の内容。これらは行動の理由が全く掴めない。
とすると、鷹野・富竹側にイレギュラーが発生したと考えるのが自然。
では、その翌日に山狗が行動していたのは何故?
仮に山狗が園崎家の中で紗都子と魅音の頭を銃でやったとして、モニターに録画されてなかったのだろうか?
昭和58年の時代ならば、録画しようと思えば出来る。VHSの発売は昭和51年。
家の中まで監視カメラがあり、録画をする必要性は無いが、リスクを冒してまで園崎家で2人を殺すような事までするだろうか。しかも銃声までさせて。
そう考えると、山狗がやったという可能性が消え始める。とすると、誰?詩音か?
凄く短絡的に考えると、詩音が2人をやってしまい、その自責から井戸に自ら落ちた。という考え方も出来る。
梨花の殺害は誰の仕業?
梨花は遺体となって、学校の便槽から発見された。
園崎姉妹が手を掛ける理由はある。オヤシロ様の祟りには、最も関係がありそうに見えるから。
山狗・鷹野ならこだわった殺し方がある。(皆殺し編・祭囃し編)鷹野たちだとしたら、前提がどうであれ、やる事に変わりはないため、あんな所で始末する事はしないと考えられる。
つまり、可能性として考えられるのは園崎姉妹。恐らく詩音。
結局の所、手荒な事に慣れているのは詩音の方。
詩音を表に出さない事で何か釣れるかもしれない、と考えるのもあって表立って動いていないか・・・。
ただし、この考察は姉妹協力説が前提。
魅音単独説なら、また話が全部変わって来るし、ストーリーの筋道があっちこっち変わる。
・・・あぁキリがねぇ・・・。
zzz